妊婦中に摂り過ぎると危険な8種の栄養素まとめ

赤ちゃんの発育と母体の健康のために、妊婦さんが摂取したい10種の栄養素を紹介しました。しかし、逆に摂り過ぎると良くない栄養というのもあります。

過剰に摂取してしまうことで、胎児の発育を妨げるほか、先天性異常の原因となるものもあります。一般的な食品に含まれている栄養素で、知らず知らずの間に摂り過ぎているという可能性も。

ここでは、そんな妊娠中に摂取したい栄養について、まとめています。

このページの目次

※ クリックで各栄養素の働きや、含まれる代表的な食品へ飛びます

ビタミンA

鉄分のところでも書きましたが、ビタミンAの過剰摂取は、胎児の奇形を引き起こすため、摂り過ぎは危険です。(ただし、不足もダメです。)

特に動物性食品に含まれるビタミンAの「レチノール」の摂り過ぎが、奇形につながるとされています。

野菜に含まれるベータカロテンは、ビタミンAが十分な場合は、体内でビタミンAに変化することがないため、ビタミンAはベータカロテンから摂るようにした方が安心です。

  • 妊娠中の推奨量はレチノールとベータカロテンとを合わせて670μg
  • 奇形を起こす危険のあるレチノール量は3,000μg以上

レチノールを多く含有する食品(100gあたり)

  • 豚レバー 13,000μg
  • 鳥レバー 14,000μg
  • 牛レバー 1,100μg
  • アンキモ 8,300μg
  • うなぎの蒲焼 1,500μg
  • 銀ダラ 1,100μg

豚や鳥レバーは、少量でも、あっという間に危険水準の摂取量になってしまうので、妊娠中は避けた方がよい食品となります。鉄分のためにと、妊娠中にレバーを食べるのは止めておきましょう。

また、葉酸をサプリメントから摂取する場合も、ビタミンAの過剰摂取に配慮した商品を選んだ方が安全です。ベルタ葉酸サプリのような、過剰摂取防止にもこだわっているものだと安心だと思います。

水銀を多く含む魚

水銀なんて普通の食生活では縁がないと感じる人もいるかもしれません。しかし、実は結構メジャーな食品に水銀は含有されています。厚生労働省も、妊娠中に魚を食べるときは、水銀に注意喚起を促しているほどです。

【厚生労働省による水銀に関する注意事項(PDF)】
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/suigin/dl/100601-1.pdf

詳しくは、上記PDFを読んで頂きたいですが、基本的には食物連鎖の上位にいる大型魚が危険ということになります。具体的には、ミナミマグロや本マグロ、クロムツ、クジラ、キンメなど。これらは食べ過ぎないように気を付けましょう。

水銀の胎児への影響としては、知力、運動、視力障害が懸念されています。基本的に、妊婦さんにとって魚は優れた栄養を持つ食品ですが、一部大型魚は注意する必要があることを覚えておきましょう。

リン

清涼飲料水やカップメン、スナック菓子、ハム、ソーセージなどに多く含まれるリンですが、過剰に摂取してしまうと、カルシウムや鉄分の吸収を阻害してしまいます。

妊娠中に必要な栄養素で書いた通り、どちらも妊娠中は重要な栄養素なので、妊娠中はリンを過剰に含有する食品は控えるようにしましょう。

リンが多く含まれている食品

  • 加工食品
  • 清涼飲料水
  • インスタント食品
  • しらす干し
  • プロセスチーズ
  • ハム

塩分

妊娠中は減塩が必要と聞いたことがあるでしょう。塩分の摂り過ぎは妊娠中毒症を引き起こす原因となるため、1日8g以下を心がけましょう。

自炊している人だと、大幅に摂取過剰になることはあまりないと思います。注意が必要なのは、ファーストフードやスナック菓子、レトルト食品です。舌で感じる以上に塩分が含まれていることがあります。

このような食事は、脂質も多いうえ、添加物もたくさんです。胎児への影響を考えると、控えめにした方が安心です。

砂糖

妊娠中は、減塩に加え減糖も必要です。特に白砂糖を摂り過ぎると、代謝の際にカルシウムとビタミンB1、B2を大量に奪ってしまいます。妊娠中のカルシウムは胎児の発育に欠かせない栄養ですので、それを奪ってしまう白砂糖は、当然発育に良くありません。

糖分過多は、血液をドロドロにしてしまうため、酸素と栄養を運ぶ妨げにもなります。
また、白砂糖は胎児の奇形発生の有力な原因とも言われています。

どうしても甘いものが食べたくなったときは、まずフルーツ。あとは、ハチミツや黒糖、甜菜糖など、なるべく未精製の糖分を食べるようにすると良いでしょう。

脂質

取り過ぎた脂肪が直接胎児に悪影響を与えるわけではありません。しかし、妊娠中は脂肪を蓄えやすくなっているため、妊婦さんは体重管理が欠かせません。

体重が増え過ぎてしまうと…

妊娠高血圧症

急激な体重増加によって高血圧、高蛋白となり、それが原因で胎盤の機能低下が起こります。胎児にとって危険な状態になると帝王切開で出産となる場合もあります。

腰痛

急激に体重が増えると起きやすくなるのが腰痛です。自分の体重と赤ちゃんの重さを、支えきれなくなるため、腰に負担となります。

妊娠線

お腹周りの皮膚が急激に伸びることによって、妊娠線が出来やすくなってしまいます。

妊娠中は、胎児に栄養を送り、出産に備える意味でも、エネルギーは必要となります。そのため、必要以上に脂質を制限することも良くありません。

動物性の脂を減らし、オリーブオイルやココナッツオイルなど植物性のものを中心に使用するようにしましょう。

シナモン

シナモンは血糖値を下げたり、抗酸化作用が高くアンチエイジングに効果的など、役立つスパイスですが、妊娠中は摂取を避けた方がよいです。

それは、シナモンに含まれるシンナムアルデヒドが胎児に悪影響を与えてしまうからです。子宮に強い刺激を与え、子宮出血や流産を引き起こす可能性があるとされています。

シナモンをはじめ、スパイスやハーブには強い作用持つものが多いため、妊娠中は気をつけましょう。

カフェイン

妊娠中のカフェインの摂り過ぎは、胎児の早産や発育遅延のリスクになるという研究論文が発表されています。しかし、お茶やコーヒーなど、様々な飲料にカフェインが含まれているため、完全に排除するのが難しいのも事実です。

コーヒーやお茶が好きな人も、1日100mg以下なら影響は少ないということなので、ノンカフェイン飲料などを併用しながら、摂取を抑えるようにしていきましょう。

カフェインが多く含まれている食品(150ml当たり)

  • 玉露 180mg
  • ドリップコーヒー 100mg
  • インスタントコーヒー 65mg
  • ココア 50mg

まとめ

食べ過ぎてはいけない食品を把握しつつ、野菜、肉、魚、果物などバランスよく食べ、加工食品やレトルトはなるべく避けることです。

そうすれば、極端に栄養が不足したり、過剰摂取になってしまう心配は、ほぼ避けられるはずです。

摂り過ぎ注意の栄養素については、ビタミンAはレバーや肝を食べなければ、危険水準まで食べてしまう心配は、そこまでありません。シナモンは美味しいですが、妊娠中ぐらいは我慢できるスパイスです。

問題は、減塩・減糖ですね。レトルト食品やスナック菓子大好きだったり、塩辛いものが好きな人は、減塩を意識。スイーツ好きな人は減糖を意識しましょう。

レトルト食品やスナック菓子を控えることは、リンの過剰摂取を防ぐことにもなりますので、やはり妊娠中は食べないに越したことはありません。

お菓子をご飯代わりにしてる人は、妊娠中にも、そのまま続けてしまうと、本当に胎児に悪影響となる可能性があります。頑張って3食バランスの良い食事を心がけましょう!

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