なぜ妊娠中に葉酸が必要なの?妊婦さんに対する葉酸の効果まとめ

妊娠を望んでいる人や妊娠中の人に大切な栄養素である葉酸。赤ちゃんのために摂るものということは何となく分かっているけど、具体的にどんな効果があるのか。妊婦さんに対しての効果を中心に、葉酸という栄養素について詳しく見ていきましょう。

胎児の障害リスクを低減効果

厚生労働省の資料によると、以下のように葉酸の必要性が記載されています。

  • 諸外国で行われた複数のいわゆる栄養補助食品を用いた疫学研究の結果において、葉酸が神経管閉鎖障害の発症リスクを低減するというほぼ一致した成績が得られている
  • 葉酸の代謝物が神経管閉鎖障害の発症機序に関与するという医学的な根拠が示されている

上記等の理由から、厚生労働省が葉酸の摂取を推奨しています。

簡単に要約すると、葉酸は神経管閉鎖障害の発症リスクを低減する効果がある。ということです。ただし、この効果については、サプリ等の栄養補助食品を用いた研究による結果です。食品からの摂取では有用性の証拠が認められていない点は注意が必要です。

外国では、葉酸の摂取を始めたことで、アメリカで約50%、カナダで約46%、南アフリカで30.5%、神経管閉鎖障害が減少されたという報告がされています。

神経管閉鎖障害ってなに?

神経管閉鎖障害というのは、脳や脊髄を作るもとになる神経管に異常をきたし、脳や脊髄が発育不全になる先天性疾患です。およそ妊娠4~5週目に発生するものです。

神経管閉鎖障害の主なものとして、神経管の頭側が塞がらない場合に起こる無脳症と、脊髄の障害である二分脊椎とがあります。

妊婦さんに役立つ葉酸の働き

  • 胎児の発育のための細胞分裂に必要
  • 赤血球を造るために必要で、妊娠中の貧血予防になる
  • 造血作用によって母乳にも影響する(母乳は血液を材料につくられるため)

胎児の発育のための細胞分裂に必要

葉酸は遺伝情報を持つ核酸(DNA・RNA)の合成や、細胞分裂のためにも必要となる栄養素です。

胎児の細胞分裂は非常に盛んに行われるため、赤ちゃんの健全な発育のためにも葉酸は欠かせません。

妊娠中の貧血予防

葉酸は、ビタミンB12とともに赤血球を造り出す働きがあるため、不足すると、悪性貧血の原因となります。悪性貧血は鉄分不足による貧血とは異なるもので、立ちくらみや、めまい、倦怠感などが主な症状です。

妊娠中は葉酸の消費量が増えるため、この悪性貧血が起こりやすい状態です。貧血の予防のためにも葉酸が働いてくれます。

母乳にも影響する

母体の血液を材料に母乳がつくられるため、血流が悪かったり、貧血気味だと、母乳が出ない原因になります。

貧血予防のところでも書きましたが、葉酸とビタミンB12は造血に欠かせない栄養です。母乳育児、母乳不足に悩まないために、出産後も継続して葉酸を摂取していきましょう。

その他の葉酸の効果

ここまで、妊婦さんに対しての葉酸の効果を見てきましたが、葉酸は妊婦さんのためだけの栄養素ではありません。上記以外の、葉酸の働きについても見ていきましょう。

精子の奇形を減らしてくれる

研究結果によると、葉酸を摂取している男性は、摂取していない男性の精子と比較して、約20~30%精子の染色体異常が低いことが分かっています。

精子の染色体異常というのは、いわゆる奇形のことで、男性不妊の原因の1つです。葉酸を摂ることで、精子の質を高められるため、妊活中は女性だけでなく、男性も葉酸の摂取を心がけましょう。

動脈硬化の予防

葉酸が不足すると、血中にホモシステインという物質が増加します。これは、血液凝固に関わり、血栓をつくる原因となるもので、動脈硬化のリスクを高めてしまいます。

このホモシステインを代謝するために、葉酸をはじめ、ビタミンB6、B12が必要です。動脈硬化のリスクをつくらないためにも、葉酸は大切な栄養素になります。

まとめ

ここまで葉酸の様々な働きを見てきました。

妊婦さんや、妊娠を望む女性にとって、葉酸の働きがいかに大切なものであるのか、あらためて確認出来たのではないでしょうか。

神経管閉鎖障害の低減が確認されていること。胎児の細胞分裂を支え、母体にとっては悪性貧血の予防にも役立ちます。また、母乳の質にも関わるため、妊娠前から授乳期が終わるまで、葉酸を摂る必要があります。

食事からでは十分な量を摂取できないため、サプリを活用して不足させないようにしましょう。

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