妊娠中は食中毒に注意!リスクのある食品と予防対策のポイント

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妊娠中は、ホルモンバランスの変化によって、免疫力が落ちているため、普段以上に食中毒に気を付けなくてはなりません。

食中毒は、母体だけでなく胎児にも悪影響を及ぼす可能性があります。安易に薬に頼れない時期でもあるので、食中毒を起こさないように、注意していきましょう。

妊娠中に注意したい食中毒リスクと主な食品

リステリア菌

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厚生労働省が、妊婦さんに対して注意喚起している菌です。加熱によって死滅しますが、4℃以下の低温や、10%程度の塩分濃度でも増殖するのが特徴です。

リステリア菌に感染すると、発熱、悪寒、筋肉痛などの症状が現れます。

妊娠中は、健康な成人よりも20倍リステリア症になりやすいとされ、妊婦さんは特に注意が必要です。

感染すると、胎児や胎盤へ感染し、流産や死産の原因となるほか、出産後に影響が出る場合があります。

リステリア菌による食中毒リスクのある食品

  • 生ハム等の食肉加工品
  • ナチュラルチーズ(カマンベール、ブリー等)の乳製品(非加熱、未殺菌のもの)
  • スモークサーモン等の魚介類加工品
  • サラダ
  • メロン

その他

食品安全委員会より、特に汚染率が高い食品として、燻製魚介類、ネギトロ、魚卵(明太子、筋子、たらこ)が挙げられています。

参考

厚生労働省「リステリアによる食中毒」

横浜市衛生研究所のHP

食品安全委員会の資料(PDF)

ノロウイルス

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ノロウイルスによる感染は、例年10月ごろから増え始め、12月、1月にピークを迎えます。冬に増え、感染力が強いのが特徴です。

食事や飲料水による感染のほか、感染者を介して2次感染する恐れもあります。感染場所の7割が飲食店といわれ、旅館、仕出し弁当などが続きます。

感染した際の症状は、嘔吐、腹痛、下痢。お腹の中の赤ちゃんに対して、ノロウイルスが直接影響することはありませんが、母体の脱水症や下痢などによる影響は免れません。

ノロウイルス食中毒の原因となる食品

  • 牡蠣、アサリ、シジミ、ハマグリなどの2枚貝に多く生息
  • 加熱によって死滅(中心部85~90℃で90秒以上の加熱が必要)

トキソプラズマ

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トキソプラズマという寄生虫に感染することで発症するのが、トキソプラズマ症です。

症状は、リンパ節の腫れや発熱、だるさですが、健康な状態であれば、症状が出ることはほとんどありません。しかも、一度感染すると免疫が出来るので、そのあとは感染の心配が無くなります。

通常であれば、それほど怖くない感染症ですが、妊娠中は要注意。妊婦さんが感染すると、胎盤を通して胎児に感染し、先天性トキソプラズマ症を発症するリスクがあります。

これは、水頭症や視力、運動機能障害などのリスクとなるものなので、妊娠中は感染予防を心がける必要があります。

トキソプラズマの感染経路と予防法

  • 経口感染のみ
  • ネコ科の動物に寄生して繁殖するため、猫の糞に触れない
  • 土の中にもいるため、土いじりは避ける、果物、野菜はよく洗う
  • 生肉を食べない、触れたら手洗い
  • 川の水、井戸水などを飲まない

抗体検査

一度感染していれば、身体に抗体が出来ているので、トキソプラズマの感染リスクはありません。

妊娠中に不必要に怯えずに済むので、自分に抗体があるのかどうか検査を受けておくと安心です。

参考

トキソプラズマ抗体検査の必須化や、妊婦への注意喚起を行っている団体トーチの会「トキソプラズマから胎児を守るために、特に気を付けること

カンピロバクター

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毎年多くの食中毒を発生させているカンピロバクター。生肉や井戸水が主な感染経路となり、特に鶏肉やレバーの加熱不足による感染が多いのが特徴です。

感染による主な症状は、腹痛、嘔吐、下痢、発熱。妊娠中に感染してしまうと、赤ちゃんが髄膜炎を起こすケースもあるため、妊婦さんは注意が必要です。

カンピロバクターは、市販の鶏肉の半分以上から検出されています。鶏肉を食べる際はよく加熱する。使用した包丁、まな板はしっかり洗い、消毒を徹底する必要があります。

カンピロバクターによる食中毒の原因となる食品

  • 加熱が不十分な食肉
  • 特に鶏肉(市販の鶏肉の半分以上から検出)
  • レバー

その他

犬や猫などのペットが保有している可能性もある

サルモネラ菌

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生卵による食中毒の原因菌として知られているサルモネラ菌。7~9月の夏に流行します。生卵以外にも、生肉やペットから感染します。

妊娠中にサルモネラ菌に感染しても、直接胎児へ影響を及ぼすことはないとされています。しかし、国内の食中毒としては発生件数が多いので、免疫力が下がっている妊娠中は注意が必要です。

症状としては、嘔吐、腹痛、発熱、下痢。

サルモネラ菌による食中毒の原因となる食品

  • 生卵
  • 生肉

食中毒を起こさないために心がけること

妊娠中に注意が必要な食中毒のリスクと、主な原因食品を見てきました。

注意喚起という意味合いを込めて、細かく書きましたが、食中毒を起こさないために心がけることをまとめると、以下のようになります。

  • 手洗い、うがいをこまめに行う
  • 生肉、生魚はなるべく食べない
  • 井戸水、川の水は飲まない
  • 加熱調理を心がけ、加熱時間を長めにする
  • 野菜、果物はよく洗って使用する
  • 包丁、まな板などの調理器具は、こまめに洗い消毒する
  • リステリア菌のリスクがある食品は避ける(ナチュラルチーズ、生ハム、燻製魚介類、ネギトロ、魚卵)
  • ペットと触れ合ったら手洗いする

ざっくりと言えば、生ものを避け、調理器具を清潔に保つ。そして、手洗い、うがいを心がけるという、食中毒予防として当たり前のこととなります。

ただ、妊娠によって免疫力が低下しているので、いつもよりも慎重になる必要はあります。また、リステリア菌に対しての予防だけは、個別に注意するようにしましょう。

免疫力を高めることも考えよう

食中毒の予防を心がけるとともに、免疫力を高めることも大切です。免疫力を高めることで、食中毒だけでなく、風邪やインフルエンザから身を守ることにつながります。

免疫力を高める食品を摂る

ヨーグルト

つわりのあるときでも比較的食べやすく、乳酸菌の働きで免疫力を高めることが出来ます。

ちなみに、ヨーグルトはリステリア菌の感染リスクとして避ける必要はありません。

納豆

納豆も腸内環境を整え、免疫力を助けてくれる食品です。ただ、大豆イソフラボンが含有するので、食べ過ぎはNG。

にんにく

匂いも刺激も強い食材ですが、免疫力を高めるのに一役買ってくれるだけでなく、強力な殺菌作用もあります。1日1~2片ぐらいを目安に。

身体を冷やさないようにする

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体温が1℃上がるだけでも、大幅に免疫力が高まるといわれています。

冷たい飲み物やアイスを控え、温かいものを摂るようにする。腹巻を着けたり、足元の冷え対策をするだけでも免疫力を高めることが出来ます。

また、朝起きたらカップ1杯の白湯を飲む。というのも免疫力アップに良いので、習慣にしてみてはいかがでしょうか。

まとめ

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いままで食中毒にかかったことないから大丈夫。と安心していると、妊娠中の免疫力低下による感染で一大事になる場合があります。

あまり神経質になり過ぎるのも問題ですが、いつもよりも慎重になる必要があるのは間違いありません。

特に、リステリア菌やトキソプラズマは、感染してしまうと、胎児へ直接影響を及ぼす可能性があります。お腹の赤ちゃんを守るために、食中毒の予防に気を付けるようにしましょう。

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