全労連の発表の仕方に疑問!働く女性の4人に1人が流産を経験

post030

2016年2月24日に、全国労働組合総連合が、妊娠中に働く女性の約4人に1人(23.2%)が流産を経験しているという調査結果を発表しました。

https://www.bengo4.com/roudou/n_4330/

調査は、2011年以降に妊娠出産をした全国47都道府県の女性労働者2,909人を対象にしたものです。

この調査結果を聞いて、どう感じたでしょうか?

恐らく、妊娠中に仕事をするのは凄く危険!と感じたと思います。しかし、この発表は、妊娠中に仕事をすることに対しての危機感を煽り過ぎているように感じます。

調査対象の年齢が分からない

この調査結果が発表されているニュースを見ても、調査対象者の年齢、年代が掲載されていません。全国労働組合総連合のホームページも確認しましたが、該当の記事はありませんでした。

流産は高齢になるにつれ、リスクが高くなるものなのですから、割合を論じるなら年齢は必要です。これが抜けている時点で、恣意的なものを感じてしまいます。

流産は意外と多いもの

年齢 流産率
30歳未満 10%
35歳 25%
40歳 40%
45歳 50%

全労連の発表した結果が、20代だけに限定した調査であれば、仕事が流産の原因になると言えるでしょう。

しかし、高齢出産化が進んでいる日本の現状では、調査対象に30歳以上の方が含まれている可能性は極めて高いです。

日本の年齢層別の出産割合(2013)

年齢層 出産数の割合
20-24 8.9%
25-29 27.5%
30-34 35.5%
35-39 22.3%
40-44 4.5%

2013年の時点で、30~34歳の出産率が一番高いのが分かります。

35歳の流産率は25%。35~39歳の出産割合が22.3%あることから、日本人の出産年齢に対して、平均的な流産割合は20~25%ぐらいだと考えられます。

ここでもう一度、調査結果を見てください

「妊娠中に働く女性の約4人に1人(23.2%)が流産を経験している」

どうでしょうか。

調査対象の年齢は不明ですが、日本の出産年齢の割合からすると、23.2%というのは一般的な数値です。わざわざ、働く女性ということを強調する必要があるのでしょうか?

むしろ、今回の調査結果は、「妊娠中に仕事をしても、しなくても、流産のリスクにはあまり影響しない」と発表してもおかしくない範囲のものです。

看護師の流産率は高い可能性がある

また、今回の発表の中で、職種別だと看護師が37.4%と、最も多かった。とあります。これは、確かに流産率の平均からは高いように感じます。

とはいえ、これも調査対象看護師の年齢が分かりません。また、調査の対象の2,909人の中に何人看護師が含まれていたのかも分かりませんので、確かなことは何も言えません。

しかし、看護師のようなハードワークになると、流産のリスクを高める可能性はありそうです。もし、今の仕事が、精神的、肉体的にハードワークと感じているなら、続けるかどうかを真剣に考える必要があるかもしれません。

まとめ

今回の全労連の発表から分かったこと

  • 一般的な仕事なら、流産のリスクを高める危険は少ない
  • 看護師のようなハードワークは、流産のリスクとなる可能性がある

感想

今回の全労連の発表は、様々なニュースサイトで取り上げられています。凄くインパクトがある見出しなので、びっくりした人も多いのではないでしょうか。

しかし、ちょっと調べてみれば、ただタイトルで危機感を煽っているだけのものでしかありません。

今妊娠していて、今回の発表で不安になった人も、通常のデスクワークや立ち仕事であれば、安心して大丈夫です。ただし、流産のリスクに仕事はあまり関係がない。ということであって、流産率が発表よりも低いというわけではありません。ここは勘違いしないで下さい。


こういう誤解を生みそうなニュースは、ただ混乱を招くだけなので、やめてもらいたいものです。

全労連の発表というと、何だか信頼できそうに感じますが、そもそも共産党系の団体です。あまり鵜呑みにし過ぎず、内容が妥当かどうか調べる必要がありそうですね…

関連記事

「生活」の記事一覧へ

妊婦さん応援ブログ TOPへ

このページの先頭へ